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VISUAL ROCKETS −今日のアメコミ−

STILL TALKIN' ABOUT COMICS

MARVEL KNIGHTS SPIDER-MAN: DOWN AMONG THE DEAD MEN (Marvel, 2004, #1-4)

  OLD MAN LOGAN の記事で面白かったという割に大して語れなくてごめん Mark Millar + 一番付き合いの長いヒーローの筈なのに基本的に ASM しか買っていないため記事数が圧倒的に少なくてごめん Spidey (というか前回の記事、本作と同名のミニシリーズだったわ)、ということで Millar の手がけた Spider-man を記事にすることに。


分冊キンドル版(Amazon): Marvel Knights Spider-Man (2004-2006) #1

 …と、その前に1つ。
 今回はちょっと合本1冊全部を1度に記事にするのではなく、アークごとに分けて3つの記事にしてみようかと思っとります。というのも1)私用で個人的に忙しくなってきた、2) Marvel にしろ DC にしろ最近刊行されている新装版合本の多くが1冊につきリーフ10冊〜20冊の密度で1日1冊は読むのもきつければクリエイター陣が変わる場合もあって記事も書きづらい。
 というわけで取り扱う冊数を維持して1日1記事を諦めるか、文章量と取り扱う量を削って更新ペースを維持するかという二者択一を天秤にかけて後者を選んだ次第。うまくいきゃ今後はこれでいこうかと思ってるので悪しからず。

 愛する妻と叔母に支えられながら昼は母校で教鞭を取りつつ、戦いの日々を送る我らが親愛なる隣人 Peter Parker a.k.a Spider-man 。だが、そんな彼の大切な叔母 May がある日何者かに誘拐される。犯人が自分の正体を知っている人間と知った Peter は同僚のスーパーヒーローらにも協力を仰いで懸命に捜索し続けるもその行方は一向に掴めず。ようやく Electro と Vulture が一枚噛んでいると知り2人を追い詰めるが……。

 面白い。うん、これ普通に面白いよ。言葉遣いには Mark Millar が浮き出てるけど、私が苦手とする嫌味な感じが全く無い。 まず、Spider-man というヒーローの”普通感”という魅力もしっかり生かされているのが嬉しい。 ONE MORE DAY 以前なので Mary Jane も妻なら May 叔母さんにも正体を既に明かしているし、現在のようにプチ Tony Stark みたいな独身貴族もしていない。最近の ASM に辟易している方には……いや、そうでなくともこの安心感はとても魅力的。あと、個人的には Avengers と友好関係にありながら、しっかり一線を引いていた頃の Spider-man が好きなのでそれも本作が好印象な理由の1つ。
 
 アートはペンシルに Terry Dodson 、インクに Rachel Dodson という、ヒーロー物でもインデペンデント系でも数多くの名作を制作している Dodson 夫妻のコンビ。ご存知の方も多いかと。 Spidey の戦闘シーンも格好いいが、何よりも MJ が良く描けている。何度でも言おう。良い MJ を描けるアーティストは良いアーティストである。

  Spider-man らしい安心感と緊迫感を両立した好調な滑り出しの本作。最近少しずつ Mark Millar の株が上昇してたりします。


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本記事で紹介した内容も含む新装版合本(Amazon): Spider-Man by Mark Millar Ultimate Collection