VISUAL BULLETS −今日のアメコミ−

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HARBINGER VOL.1: OMEGA RISING (VALIANT, 2012 ,#1-5)

  Valiant ユニバースを読み始めるならここから!


Harbinger (2012- ) #1: Digital Exclusives Edition

 幼い頃からテレパシーを始めとした自らの超能力に悩まされてきた Peter Stanchek 。友人の Joe と共に精神病棟から脱走した彼は、政府機関の執拗な追跡を逃れながら各地を転々とし、やがてかつて生まれ育った故郷の街に帰ってくる。だがそこにも姿を見せた追手からやがて逃げ場を失い、万事休すかと思われたその時、彼の前に Toyo Harada という人物が現れる。大企業の CEO であると同時に自らも強力な能力者 — Psionic — である彼は、 Peter に対して自らが極秘裏に運営する能力者の養成機関へ来るよう促すが……。

  Marvel でも DC でもない新たなスーパーヒーローユニバースとして日に日に頭角を示しつつある新生 Valiant 。 Matt Kindt であるとか Jeff Lemire であるとかビッグ2でも活躍するクリエイター陣も数多く作品を手がけており、復活当初の熱気こそやや落ち着いてきたものの、今も着実に読者層を厚くしている期待度の高い出版社。
 このブログでも以前 DIVINITY 三部作を紹介しているが、それをきっかけに Valiant ユニバースへ本格的に参入しようと考えた私がどれから読み始めるのが良いか色々情報収集したところ、あちこちでオススメされていたのが Valiant 版 X-MEN とも称される本シリーズ。

 クリエイターの1人であるライターの Joshua Dysart は以前からちらほら名前を目にしておりいつか作品を読んでみたいと思っていた方の1人。アーティストの Khari Evans も中々エッジの利いた作画ながら見やすく好印象。
 
「 Professor X が悪人だったら(そこ、『 Xavier って Marvel でも悪どいじゃん』とか茶々入れない)」といった風なコンセプトの本作は、慈善家のように見えて実はメガロマニアックな Toyo Harada に対し、同等もしくはそれ以上の力を秘める Peter Stanchek が仲間とともに立ち向かうという内容。 Harada が Professor X だとすれば Peter は Jean Grey といったところかな。

 ただ序盤の本巻はまだそこまで話が進まず、まずは Peter と Harada に話の焦点が絞られているため、仲間として登場するのは彼の手により飛行能力を手に入れたぽっちゃり系女子 Faith のみ。
 この Faith が濃い!いや、何やら巷を賑わせている人気キャラなのは知っていたけれど、この娘予想以上に濃い良いキャラしてます。

 第1印象としてはややエンジンのかかり具合が鈍いものの、しっかりと今後の展開を見据えて地盤を踏み固めている印象があり、満足度はかなり高い。少なくとも次巻も読んでみようと思えるくらいの面白さは保証できるかと。
 目下 Marvel でもやもやしている X-Men に辟易しているそこのあなた。試しに HARBINGER を読んでみると案外ハマるかもしれませんぜ。


Harbinger (2012- ) #2: Digital Exclusives Edition


Harbinger (2012- ) #3: Digital Exclusives Edition


Harbinger (2012- ) #4: Digital Exclusives Edition


Harbinger (2012- ) #5: Digital Exclusives Edition